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水中散歩

アーティスト
福島沙由美

「記憶の形」の中に存在する風景シーリーズ

<作家からのコメント>

私は今、ドイツ東西分裂や冷戦時代の歴史が残るベルリンに住んでいます。私が現在住んでいる家も、冷戦時代にとある施設として使用されていた跡地にあります。ベルリンは古い過去の記憶を残しつつ、現代では自由で活気に満ちた都市へと変化してきています。そのような新旧の対比が色濃い街で生活し、見ている風景を水の中に沈め、あるいは光だけを抽出して制作したのが、このシリーズです。昨年の冬、ヨーロッパ中のクリスマスマーケットは中止となり、レストラン、カフェやバーは営業することができませんでした。そのため人の気配もなくなり、街中の灯りは微々たるもので、街そのものが休眠しているようでした。すべてが静まり止まってしまったような感覚がある中で、私はそこにあるはずだった街の灯りを思い起こしイメージだけで描きました。日常の痕跡を探るように。

水を通して見た世界というのは歪み、形の定まらないものへと揺らいでいきます。そこに物体はあるのに水面越しに見える形は流動的に変化していく。記憶の中の忘却も同じで、ある出来事は思い出せるのに部分部分が消滅しその記憶は徐々に変わっていく。水の中は意識の深層であり無意識でもあります。水面を通して見る虚像や光の反射を描くことによって、「記憶の形」をキャンバス上に表現しています。(福島沙由美)

プロフィール

1982年 東京都生まれ
2012年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修士課程 修了
2015年 Zurich University of the Arts Master of Arts in Fine Art 修了

【主な展示】
2020年 "なんでもない日ばんざい!" 上野の森美術館, 東京
2017年 "YIA ART FAIR"Basel Art Center, Switzerland
2016年 "der Anfang der Erinnerung" Galerie zur Matze, Switzerland、"Balade en images"Riddes, Switzerland

【受賞歴】
2008年 第26回上野の森美術館大賞展 大賞、トーキョーワンダーウォール公募2008 大賞

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050-5525-2102

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