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第13回 藝大アートプラザ大賞展 出品作家インタビュー 齋藤愛未さん(修士課程絵画専攻日本画1年生)

2018/12/03 インタビュー

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藝大アートプラザ大賞展小学館賞を受賞した齋藤さんは、絵画専攻日本画の修士1年生。受賞作の「瞳に映る色」は、かわいらしい女の子を描いた日本画ですが、この女の子には齋藤さんが理想とする生きる姿勢が重ねられています。この作品について、そして絵を描く時の心持ちなどについて伺いました。

小学館賞を受賞した「瞳に映る色」について説明していただけますか。

自分の目で見ること、感じることはとても大切な事だと思っています。時に、自分以外の者に影響され、目に映るものが曇ってしまうことがあります。この作品に描いた女の子を通して、素直に物事を捉えている様子を描ければと思いました。

普段、授業の課題で描いている絵と、この作品を描く心持ちは違いましたか?

大きな作品を制作する課題の絵は、描きたい衝動だけで画面を埋めることは難しいです。この作品の場合は、サイズも手伝って自分の描きたい感情を前面に出して制作できました。幼い頃は思うままに描いていたのですが、今はそういった感覚だけではなかなか描くことができず、「絵にすること」の難しさと常に奮闘しています。今回の作品は、理屈より感覚的に描いた絵になっています。

この絵を描くにあたって苦労した点はなんですか。

今回モチーフに選んだ女の子は、抽象的な存在として表現したかったので、リアルに描く必要はないと思いました。画面の中に不思議な世界が広がるよう、髪の毛の色を変えたり、目の色を左右変えてみたり、時間軸や季節感も特定されないように描きました。

小学館賞を受賞した今の気持ちは?

描きたいように表現することが出来た作品が、このような賞をいただけたことを本当に嬉しく思っています。

今後の展望は?

日本画材という特性を未だ活かせていないので、より深く理解し、表現力を養いたいと思います。そして、作品を観ていただいた瞬間、「いいな」と足を止めてもらえる魅力ある作品が描けるようになりたいです。


●齋藤愛未プロフィール
1992年  埼玉県生まれ
2018年  東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業
2018年  東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻日本画1年(現在)

主な展示活動歴
2015年  「春の讃歌」耀画廊(九段)
2015年  「まるてん」ギャラリー暁(銀座)
2016年  「Near」BALON D'ESSAI Art Gallery(下北沢)
2016年  「ここにあるもの」BALON D'ESSAI Art Gallery(下北沢)
2018年  「掛軸と絵画のミライ展」田中八重洲画廊(八重洲)
2018年  「再興第103回院展」東京都美術館(上野)


取材・文/藤田麻希 撮影/五十嵐美弥(小学館)

※掲載した作品は、実店舗における販売となりますので、売り切れの際はご容赦ください。