待ってました!
緊急事態宣言が全国的に解除されたことを受け、各地の美術館·博物館やギャラリーが徐々に再開に動く中、藝大アートプラザもいよいよ6月5日(金)から再オープンしました!
早速、再開後初の休日となる6月6日(土)午後にお伺いしてきました。約2ヶ月ぶりに作品と再会することができて感激もひとしおだったのですが、同時に少し店内の様子も変わっていることに気づきました。
そこで、今回はまず再オープン直後の店内の様子を簡単にレポートしたいと思います!
感染対策はバッチリ。万全の体制で出迎えてくれました!
まず正面入り口の前には、「マスク着用」等の注意書きと消毒用アルコール液が設置されています。僕もここでしっかり手指を消毒してから入館します。
入り口近くのレジ周りを見てみましょう。レジカウンターを取り囲むようにビニールシートが天井から掛けられ、しっかりと感染対策が取られていることがわかりますね。
ところで、withコロナ時代では、レジャーやショッピングを楽しむ時に「ソーシャルディスタンス」をしっかり取って飛沫感染を防ぎなさい、と言われますよね。
藝大アートプラザでも対策は十分。床にはレジに並ぶ際の停止位置の目安として、距離を開けて「足」マークが貼られています。
ばっちりですね。
店内にはこうした新型コロナウイルス感染拡大の防止を呼びかけるポスターが貼られていました。
購入後、展示終了を待たずに作品の持ち帰りOKになりました!
久々に除いてみた展示室は、3月よりも若干スッキリした印象でした。
藝大アートプラザ開館以来、史上最大点数が揃った「花と蕾展」。3月の開幕直後にお伺いした時は、展示室内に過去最高密度で作品が展示されていました。
ところが休館明けに訪問してみると、当初超大盛りだった店内の様子が、ややすっきりしているようにも見えます。「あれっ、レイアウトを変更したのかな」と思って伊藤店長に聞いてみると、
「企画展が始まった3月当初からかなり時間が経過しているので、本来は展覧会終了後にご購入のお客様への引き渡しを行うところですが、本展に限っては現時点までにご購入頂いた作品のお渡しを進めさせて頂きました。」とのこと。
というのも、一旦緊急事態宣言が解除されたとはいえ、コロナ禍を巡る状況は一進一退が続いているからです。実際、東京都では感染再拡大への警戒が必要な「東京アラート」がその後すぐに発令されましたからね。
小さな小さな絵画展「掌絵」(てのひらえ)コーナー。陶磁器やアクセサリーだけでなく、常設の絵画作品だって持ち帰りやすい作品が揃っています!
最悪、再休館措置を取らざるを得ない状況も考えられるので、「花と蕾展」では、それまでに販売済みとなっていた作品に加え、今後展覧会が閉幕する6/28までに売れた作品は、その場で持ち帰りがOKになったとのことです。
なるほど~。色々と考えられていますよね。
新作も入荷しています!
でも、購入後即日引取OKとなったからといって、店内は作品がなくなってガラーンとしてしまったわけでは決してありません。というのも、新作がちゃんと入荷しているからです!
せっかくなので、休館中に新たにアーティストから届いた作品をいくつか紹介しますね!
須澤芽生「ふわり」
須澤芽生「ふわり」38,000円(税込)
まず、須澤芽生さんの作品から。須澤さんは現在、東京藝術大学で博士後期課程の2年生。研究室で文化財の保存修復について学びながら、藝大アートプラザを始めとする各ギャラリーで「金色」の上品さが印象的な人物画や花鳥画を継続して発表されています。
今回の「花と蕾展」では、展示初日にいくつかの作品が即日売り切れるなど大人気です。穏やかな色彩で彩られた作品には不思議な魅力がありました。
須澤芽生「ふわり」(部分)
ところで、本作で作品右下隅に描き込まれた「落款」も隠れた鑑賞ポイントです。ご本人のお名前にちなんだ、双葉をイメージしたようなマークが可愛いですね。
松田剣「炊き込み用飯碗」「オケルくん」「お子様楕円鉢」
そして、やきものでは松田剣さんの新作が多数登場!! 実は僕も藝大アートプラザで松田さんの小皿を購入したよ!というレポートを以前に書かせて頂いたことがありました。
僕が松田さんの作品を気に入ったポイントは、その引き出しの多さです。陶土をシンプルに焼き締めた飾り気のない美しさが特徴の植木鉢や花瓶、一転してコミカルでゆるかわな小動物が描かれた小皿まで、バラエティに富んだ作品を発表されているのです。
松田剣「炊き込み用飯碗」3,080円(税込)
松田剣「オケルくん」各4,400円(税込)/藝大アートプラザでも大人気の「オケルくん」の新作も入荷!アクセサリーのような小物から、漬け物や薬味まで、様々なものを“置ける”小皿。コミカルな表情に癒やされます!
松田剣「お子様楕円鉢」各3,850円(税込)/お皿の底に描かれた海の生き物がかわいい!
「藝大アートプラザでも最近人気が上がってきてよく売れています。今回もたくさん新作を送ってくださいました」(伊藤店長·談)とのこと。藝大アートプラザで作品と出会って以来、密かに松田さんの新作をチェックし続けている僕としては嬉しい限り!
価格も非常にお求めやすい価格ですし、日常生活にちょっと楽しい彩りを与えてくれる松田剣さんの作品、オススメです!
withコロナ時代こそ、生活の中で小さなアート作品を楽しんでみませんか?
コロナ禍が一息ついて約2ヶ月ぶりに足を運んでみて改めて強く感じたのは、藝大アートプラザには、生活の中でちょっとした彩りを加えてくれる作品が揃っているのだな、ということ。「これは食卓に置いてみたいな」とか「この作品はトイレで毎日ぼーっと眺めたら素敵だろうな」と思える作品がいっぱいあるんです。
これって、政府が推奨している「新しい生活様式」にもぴったりですよね?!
いかに自宅で充実した時間を過ごせるか、という「おうち時間」のあり方が見直されている中、藝大アートプラザで買える小さな絵画やオブジェは、きっとあなたの毎日の生活に潤いを与えてくれるはずです。
僕もさっそく食卓を楽しくしてくれそうな”ある作品”に目をつけました!もし会期末までに残っていたら、購入して家族の時間をより楽しくしてみたいと考えています!
「花と蕾展」
会期:2020年3月20日 (金) ~ 6月28日 (日) ※休業期間あり
※6/5~6/28までは11:00から17:30までの短縮営業です。
取材・撮影/齋藤久嗣 撮影/五十嵐美弥(小学館)
※掲載した作品は、実店舗における販売となりますので、売り切れの際はご容赦ください。