東京・上野公園周辺で、開催中の注目の展覧会・展示ニュースをまとめました。美術館や博物館巡りの参考にご覧ください。
※展覧会やイベントの内容が変更されている場合がございます。最新の情報は各施設の公式ホームページなどでご確認ください。
2026年3月のまとめ
特別企画 日韓国交正常化60周年記念 韓国美術の玉手箱 ― 国立中央博物館の所蔵品をむかえて―
会期:2026年2月10日(火)~2026年4月5日(日)
会場:東京国立博物館 本館 特別1室・特別2室
東京国立博物館と韓国国立中央博物館は、昭和40年(1965)の日韓国交正常化から60年を迎えたことを記念し、韓国美術の展覧会を共同で開催いたします。
日本と韓国の歴史・文化は、互いに深く関わりあいながら発展してきました。両館は、それぞれを代表する国立博物館として、相互理解を一層深めるため平成14年(2002)に学術交流協定を結び、以来20年以上にわたって、研究員の相互派遣や共同調査、作品の相互貸借など多様な交流を積み重ねてきました。本展は、その成果の一つとして、両館が誇る所蔵の名品によって韓国美術の精華を紹介するものです。
第1章「高麗― 美と信仰」では、洗練を極めた高麗時代の仏教美術や金銀器・青磁を、そして、第2章「朝鮮王朝の宮廷文化」では華麗な宮廷絵画や服飾品などをご堪能いただきます。本展を通じて、日本のみなさまに韓国の歴史・文化の豊かさとその魅力を存分に味わっていただければ幸いです。
展覧会詳細:https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2735
おひなさまと日本の人形
会期:2026年2月10日(火)~2026年3月22日(日)
会場:東京国立博物館 本館 14室
3月3日は桃の節句。雛飾りの華やかさに心が和む、おひなさまの季節です。罪や穢れを人形に託して水に流した古代の風習や、平安貴族の子どもたちが季節を問わず小さな人形で遊んだ「ひいな遊び」などから、ひな祭りへ発展したと考えられています。江戸時代に入る頃には、3月3日に女の子のためにおひなさまを飾る風習が定着し、やがて華やかな衣裳や調度品にあふれた雛飾りが広まりました。
形代として災厄を幼児から払うためにつくられた、おひなさまのルーツとも呼べる天児や這子に加え、江戸の豪商のひとつである三谷家に伝来した紫宸殿と牙首雛を展示いたします。紫宸殿は、実際の建築上の木組が反映されたもので、江戸末期より流行した雛御殿の優品です。また、牙首雛は頭部や手足を象牙で制作したもので、精緻を極めた小さなおひなさまです。そのほか朝廷や公家で愛好され、その名がつけられたとされる御所人形、奈良・春日大社の祭礼時の飾りに由来すると考えられる奈良人形、個性豊かな地方雛を展示します。
日本では多様な人形文化が発達し、高度な技術をもつ職人たちの手によってすぐれた人形が多く制作されました。かわいらしいものを尊ぶ、日本の美意識を感じていただければ幸いです。
展覧会詳細:https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2744
博物館でお花見を
会期:2026年3月10日(火)~2026年4月5日(日)
会場:東京国立博物館 本館庭園
博物館にも春が訪れました。東京国立博物館は、今年も春の恒例企画「博物館でお花見を」を開催します。本館では、桜をモチーフにした日本美術の名品を各展示室でご覧いただけます。また、庭園では約10種類の桜が次々と開花します。作品鑑賞とあわせて、ぜひ庭園の散策もお楽しみください。
展覧会詳細:https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=11570#hanami_tnm
明末清初の書画―乱世にみる夢―
会期:2026年1月1日(木・祝)~2026年3月22日(日)
会場:東京国立博物館 東洋館 8室
本展示は、台東区立書道博物館との連携企画第23弾として開催します。
中国の明末清初(みんまつしんしょ)(17世紀前後)は、漢(かん)民族が統治する明(1368~1644)から満洲(まんしゅう)族による清(1616~1912)へと王朝が交替した激動の時代です。
書画をよくした漢民族の文人たちは、王朝の滅亡に際して、自らの立場の選択を迫られました。明と運命をともにして殉じた烈士(れっし)、清に抵抗する姿勢を貫き、当地で明への忠節を尽くした遺民(いみん)、海を渡った日本への亡命者、そして汚名を顧みず、清に降伏して明清両朝に仕えた弐臣(じしん)。彼らは不安定極まりない社会情勢のもと、それぞれの立場で葛藤を抱えて生涯を全うし、ときに胸中の複雑な想いを筆墨に託して、強烈な個性を発揮した書画に昇華させました。
この時期の書画には、金による装飾を施した料紙の金箋(きんせん)、滑らかで光沢のある絹織物の絖(ぬめ)など、煌(きら)びやかな材質の紙・絹が好んで用いられました。また、縦長の大きな長条幅(ちょうじょうふく)、扇形の扇面(せんめん)などの画面形式も流行します。「奇」すなわち独創性を重んじる風潮などを背景として、古典の様式をふまえながらも、連続する文字を一筆で書き連ねた連綿草(れんめんそう)や、デフォルメされた奇怪な造形といった、素材・形式を効果的に活かした新奇な作風を築いたものが少なくありません。
本特集では、明末清初の個性豊かな書画を、素材・形式と作風、そして作者の立場にも注目しながらご紹介します。乱世に生きた文人たちが、あたかも「夢―願望・空想・迷い・儚(はかな)さ」をみるかのように、書画に表そうとした多様なイメージをご覧ください。
展覧会詳細:https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2730
東京国立博物館
住所:〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
公式サイト:https://www.tnm.jp/
アクセス(GoogleMap):https://goo.gl/maps/YWjaJoqwxGUJLaEM7
東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき
会期:2026年1月27日(火)~4月12日(日)
会期:東京都美術館 企画展示室
ヨーロッパ北部、スカンディナヴィア半島に位置する国スウェーデン。本展は近年世界的に注目を集める、スウェーデン美術黄金期の絵画を本格的に紹介する展覧会です。スウェーデンでは、若い世代の芸術家たちが1880年頃からフランスで学び始め、人間や自然をありのままに表現するレアリスムに傾倒しました。彼らはやがて故郷へ帰ると、自国のアイデンティティを示すべくスウェーデンらしい芸術の創造をめざし、自然や身近な人々、あるいは日常にひそむ輝きを、親密で情緒あふれる表現で描き出しました。本展はスウェーデン国立美術館の全面協力のもと、19世紀末から20世紀にかけてのスウェーデンで生み出された魅力的な絵画をとおして、自然と共に豊かに生きる北欧ならではの感性に迫ります。
展覧会詳細:https://www.swedishpainting2026.jp/
東京都美術館開館100周年記念 オルセー美術館所蔵 いまを生きる歓び
会期:2026年11月14日(土)~2027年3月28日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室
「印象派の殿堂」と称されるオルセー美術館のコレクションから、「いまを生きる歓び」をテーマに絵画や彫刻、工芸や写真など約110点を展示。近代化により急速に変わりゆく19世紀から20世紀初頭の社会で生まれた芸術は、絶えざる技術革新の波を生きる今の私たちになお新鮮な視座を示してくれます。ミレー《落穂拾い》をはじめ、ルノワール、モネ、ファン・ゴッホらの作品をとおして、多様な歓びのあり様をご紹介します。
展覧会詳細:https://art.nikkei.com/orsay2627/
東京都美術館
住所:〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
公式サイト:https://www.tobikan.jp/index.html
アクセス(GoogleMap):https://goo.gl/maps/STJUT3f1V3a47re27
フランドル聖人伝板絵―100年越しの“再会”
会期:2025年10月25日(土)〜2026年5月10日(日)
会場:国立西洋美術館 本館展示室
ブリュージュのフルーニング美術館と国立西洋美術館には、キリストの使徒、聖ヤコブの生涯の物語場面を描いた板絵がそれぞれ所蔵されます(以下、ブリュージュ作品・東京作品)。両作品は1909年当時、ロンドンのファー画廊にありました。その後、ブリュージュ作品は1911年までにパリのクラインベルガー画廊へ移り、1912年にフルーニング美術館に入っています。クラインベルガー画廊が1911年に作成した目録に東京作品の記録はなく、これ以前に2点は分かたれていたと考えられます。東京作品は20世紀初頭に松方幸次郎によって購入され、日本に送られました。そしてその後、国内の個人コレクションを経て、2017年に国立西洋美術館に取得されることとなります。
2017年の取得に際して、国立西洋美術館では作品調査を実施し、その結果、東京作品がブリュージュ作品と、かつて同一の祭壇装飾ないし連作に属したものであることが確認されました。この再発見を機に企画された本展では、20世紀初頭にベルギーと日本に分かたれた二作品の100年越しの「再会」をはかります。また、2017年以降、フルーニング美術館、国立西洋美術館を中心に進めてきた作品調査の成果を、展示、講演会、論文集によってご紹介します。
展覧会詳細:https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2025flemish.html
国立西洋美術館
住所:〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
公式サイト:https://www.nmwa.go.jp/jp/index.html
アクセス(GoogleMap):https://goo.gl/maps/qAq7EVGnuRjxwtRe9
特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」
会場:国立科学博物館 (東京・上野公園)
会期:2026年3月14日(土)~6月14日(日)
危険生物の驚異的な能力を探る禁断の研究所! 強大なパワー、鋭い牙、猛毒、電撃――「必殺技」のメカニズムを、国立科学博物館を中心に、各地の貴重な標本、精巧なCG、学びにつながる模型、そして迫力満点の映像など、多角的な手法を駆使してご紹介します。生命の不思議さ! 奥深さ! 知的好奇心をかき立てる、危険生物の迫力満点の展示をぜひご体感ください。
展覧会詳細:https://chokikenseibutsuten.jp/
生誕100年記念「かこさとしの科学絵本」
会期:2026年3月24日(火)~2026年6月14日(日)
会場:国立科学博物館(東京・上野公園)日本館1階企画展示室、中央ホール
かこさとしは1959年に『だむのおじさんたち』でデビューして以来、600冊を超える作品を世におくりだした絵本作家です。彼の手がけた絵本の分野は幅広く『からすのパンやさん』などの愉快な作品に加え、『かわ』をはじめとする多くの科学絵本を制作しました。これらの作品はサイエンスコミュニケーションの先駆けともいえ、科学教育の発展を促しました。本展ではかこさとしの生誕100年を記念し、彼の主要な科学絵本を中心に科学教育への熱い信念や自然科学への飽くなき探求心を紹介します。研究者の視点でめぐる国立科学博物館ならではの科学絵本の世界をどうぞお楽しみください。
展覧会詳細:https://www.kahaku.go.jp/tenji-event/nid00001839.html
国立科学博物館
住所:〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20
公式サイト:https://www.kahaku.go.jp/
アクセス(GoogleMap):https://goo.gl/maps/zBoHtasXcNCq7FSt8
企画展「藝大アートプラザ・アートアワード受賞者展 2026」
会場:藝大アートプラザ
会期:2026年1月24日(土)〜3月22日(日)
今年も開催!藝大アートプラザ・アートアワード受賞者展。藝大アートプラザ・アートアワードは藝大の全学生を対象に開催される年に一度のアートアワード。今年度で20回を迎えます。本展はその入賞作品をすべて展示・販売するという年に一度の貴重な機会。未来のスターアーティストの原石がごろごろ?あなただけの大切な作品に出会う大チャンス?藝大アートプラザでまだ見ぬアーティストのまだ見ぬ作品を探してみませんか?
展覧会詳細:https://artplaza.geidai.ac.jp/column/29190/
牧野真耶 個展「Garden」
会場:藝大アートプラザ
会期:2026年3月3日(火)〜3月22日(日)
牧野真耶の作品は、無意図的に知覚した感覚から、瞬時に過去の風景が目の前に映し出される体験を絵画の中にキャプチャーし留めておくということを目的としている。夜の静けさ、雨の音、花の香り。これらの断片は、幼い頃の記憶を呼び起こし、作者がこれらの光景や感覚を意識するのと同じように、鑑賞者の頭の中で揮発した後、瞬時に消えるという体験をする。
牧野の絵画的実践の最も本質的な側面のひとつは、おそらく色の深度であろう。彼女は、胡粉を使った地塗り材で下塗りをしたパネルに一種類の染料を使ってさまざまな藍の色合いを表現する。藍は絵画の表面に留まっているのではなく、支持体に浸透している。それは、彼女が感情や記憶を瞬間的に思い出し、捉え、保存することを追求する際に、心に浸透していくこととリンクしていると言える。牧野にとって絵画とは、特定の表面に特定の材料を塗り重ねる行為だけではない。色彩が絵画の物質的な面を超越するように、支持体の奥から立ち現れる現象として捉えている。
展覧会詳細:https://artplaza.geidai.ac.jp/column/29680/
藝大アートプラザ
住所:〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8 東京藝術大学美術学部構内
公式サイト:https://artplaza.geidai.ac.jp/
アクセス(GoogleMap):https://goo.gl/maps/w6T4HWuMghT2xfAX7
-2026年2月末更新-

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