乙女をときめかせる歴史上のイケメンと言えば、やっぱり森蘭丸(もりらんまる)!! 織田信長に傍近く仕え、本能寺の変で10代という若さでこの世を去った悲劇の美男子です。2020年に放送されたNHK大河ドラマ『麒麟がくる』では、板垣瑞生さんが演じていました。
今回の【誰でもミュージアム】では、いつの時代もカッコよく描かれちゃう森蘭丸の浮世絵、錦絵を集めました! とくとご覧あれ♡
『新形三十六怪撰 蘭丸蘇鉄之怪ヲ見ル図』
月岡芳年(つきおか よしとし)の作品です。「蘇鉄(そてつ)」とは、こちらの絵に描かれている常緑低木のこと。織田信長か妙国寺から奪ってきた蘇鉄が奇妙な声を上げるため、蘭丸が調べているシーンです。
シュッとしたイケメンに描かれていますね!
『和漢百物語 小田春永』
こちらも芳年の作品。小田春永は織田信長のことです。先ほどの芳年と同じシーンですが、こちらは信長が描かれていますね。密着する2人にキュンとしちゃいます♡
『魁題百撰相 森蘭丸』
こちらも芳年の作品です。血まみれになって戦う姿……カッコイイ~~~~!!!
『木曽六十九駅 越川あづち山・蘭丸』
『俳優似顔東錦絵』に収蔵されている、歌川豊国の作品。森蘭丸を演じた歌舞伎役者を描いています。このヘアスタイルは蘭丸のトレードマークですね♡
『講談一席読切 森蘭丸長安 市川左団次』
『役者錦絵帖』に収蔵されている、松雪斎銀光(しょうせつさいぎんこう)の作品。芳年の描いた、蘇鉄を調べに行くシーンを演じているのですね。もう……この鋭い眼光にやられちゃいました!! 実物を見ていたら、あまりのかっこよさに失神したかもしれません。
本能寺の変で、蘭丸を探せ!!
織田信長とともに森蘭丸が最期を迎えた、本能寺の変。さて、こちらの作品、どこに蘭丸がいるかわかりますか?よーく探してみてくださいね。
「誰でもミュージアム」とは?
パブリックドメインの作品を使って、バーチャル上に自分だけの美術館をつくる「誰でもミュージアム」。和樂webでは、スタッフ一人ひとりが独自の視点で日本美術や工芸の魅力を探り、それぞれの美術館をキュレーションしています。「誰でもミュージアム」はwebメディアだけでなく、各SNSアカウントや音声コンテンツなど、さまざまな媒体のそれぞれのプラットフォームに合わせた手法で配信。アートの新しい楽しみ方を探ります。