2024年3月23日(土)より、藝大アートプラザにて「轟木麻左臣 シルエットとルール」を開催いたします。
展覧会ステイトメント
私は一貫して人間の情動に興味を抱き、人型をモチーフとして彫刻作品を作り続けています。
私の過去の経験から感じている人間関係によって引き起こされる混迷や、社会のやるせなさの中で私たちがどう生きていくべきか、そういったことをメインのテーマとしています。
本作品は人物を描いた絵画の上を人型の彫刻が動き回り、塗りつぶしていくという作品です。絵画に描かれた人物は、過去の不明瞭な記憶の中の人や街中で見かけた知らない誰かで、踠き(もがき)蠢く人型の彫刻は、その軌跡によって、描かれた人物たちの存在を上書きしていきます。
またその傍には、自らを砕き合う彫刻が回っています。
上書きされる存在も、上書きする存在も、また空回りしながら砕けゆく存在も、私であるかもしれません。
轟木麻左臣プロフィール
1994年東京都生まれ、千葉県在住。東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻2022年度修了。人型を主なモチーフとして立体作品を制作。主な展示として〈P.O.N.D〉(渋谷PALCO/2022)、〈六甲ミーツ・アート〉(神戸六甲山/2023)など。2018年度久米桂一郎賞、2019年度安宅賞、2022年度CAF賞、2023年度六甲山観光賞受賞。
会期
2024年3月23日(水)〜4月21日(日)
定休日:月曜日
*3月25日(月)は営業、3月26日(火)は休業
会場
藝大アートプラザ
(東京都台東区上野公園12-8 東京藝術大学美術学部構内)