くうねるほる – 東京藝術大学彫刻科 非常勤講師6人展
本展覧会は、作家であり東京藝術大学彫刻科の非常勤講師でもある6名による展覧会です。非常勤講師は彫刻科のカリキュラムに沿って、各素材(木彫、塑造、石彫、金属)の扱いや彫刻に 必要な技術を学生に指導しています。しかし、一人ひとりの作家として見たとき、素材・空間・フォルムと真摯に向き合う者、積層されてきた素材の歴史及び各々の記憶をカタチにする者、読書や映画鑑賞をするように生活の中にとけ込むような自然な彫刻を目指す者など、それぞれの彫刻に向き合うスタンスはさまざまです。
今回の展示を行なうにあたり、それぞれの「彫刻」について議論を重ねました。そのなかで見えてきた共通点は、論理的な思考や手法的なことを超越して、「つくること」「彫刻すること」への「衝動」を大切にしているという点でした。当然モノをつくるには理性的な思考は欠かせません。地球上に存在するモノは重力や物質的な制約があります。それを踏まえ、抗い、作品をつくるのです。私たちにとって彫刻とは、食べることや寝ることと等しく生活の一部であると言えるでしょう。「くうねるほる」は私たちにとって根源的な欲求なのかもしれません。
出品作家一同
【参加作家】
鈴木貴雄 鈴木友晴 本郷芳哉 増井岳人 森田太初 山口桂志郎
2019年1月9日 (水) – 2月3日 (日) | 10:00〜18:00
休業日 | 1月15日(火)、21日(月) 入場無料