今しか見られない!藝大生48名の作品を展示販売「藝大アートプラザ大賞展 – Geidai Artplaza Festival 2023」

ライター
藝大アートプラザ編集部
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作品紹介

さあ、藝大アートプラザに年に一度の祭がやってきました! 「藝大アートプラザ大賞」は一年に一度開催される、藝大の学生であれば誰でも応募できるアートコンペティション。3月12日(日)まで開催中の企画展「藝大アートプラザ大賞展 – Geidai Artplaza Festival 2023」は、藝大教授陣による厳正な審査の結果、入賞・入選を果たした学生の作品を展示販売する、年に一度のアートフェアです。この記事では企画展の見どころと「第17回 藝大アートプラザ大賞」入賞作品5点を、写真でご紹介します。


年に一度のアートフェア、見どころをご紹介

「藝大アートプラザ大賞展 – Geidai Artplaza Festival 2023」は3つの企画で編成されています。企画展はもちろん、書籍やグッズをお求めの方も、ぜひお気軽にご来場ください!

1.30名の作家によるLIFE WITH ART コーナー

うつわやアクセサリーなど日々を彩るアート作品を展示販売している「LIFE WITH ART」コーナー。
今回のアートフェアでは、30名の藝大アーティストによる作品を展示販売しています。1点ものが多いため、気になる作品は、お早めにお買い求めください。

2.アート思考を刺激する書籍コーナー

通常の本棚を飛び出して、書籍コーナーも特別なレイアウトに! 美術や音楽にとどまらない、アートの視野を広げる書籍をご用意しました。
他の書店ではなかなかみつからない本も! 意外な1冊との出会いがあるかもしれません。

3.藝大アートプラザ大賞入賞・入選作品の企画展

コンペに入選・入賞した総勢48名の藝大生による95点の作品を一挙に展示・販売します。
今後の活躍が楽しみな学生たちの作品は、今しか見られないものばかり。あなただけの「アートの卵」を探しに、ぜひご来場ください。

今年の入賞作品はこちら

ここからは、「第17回 藝大アートプラザ大賞」入賞作品をご紹介します。
近日、審査会の様子も記事にてお届け予定です! どうぞお楽しみに。

大賞

苗青青「シープ」
(美術研究科 修士 1年 文化財保存修復日本画)


《作家コメント》
英語では羊の「sheep」と眠るの「sleep」よく似ているので、
眠れないときは羊を数えて眠りを誘う。
この羊と夢の不思議な関係に惹かれ、夢見る羊をモチーフにこの作品を描かれた。

準大賞

杉本ひなた「hopes」
(美術学部 2年 絵画科油画専攻)


《作家コメント》
今回新たな試みとして、画布を2種類使用し、絵具が染みる速度や表情を変化させました。
予期しないものを期待して描くことは、矛盾があるようにも思います。
しかし、意のままにしようとしない感覚は、今の私たちにとって大切なことだと思うのです。

準大賞

ヤマモトヒカル 「Here comes the Sun」
(美術研究科 修士 1年 デザイン)


《作家コメント》
まばゆい光が視界を奪う
ここには希望しかないんだと
またキミはボクを呼ぶのだ

キミが目を覚ましてくれる
その度にボクの目には海が見えて
乱反射する光の粒たちが
この世界を輝きそのものに変えてくれる

あぁ、ボクもあの光になりたい

"Here comes the Sun"

Color our days
– I see the star in a dream –

Color our days:
紙を巻くことで積層された形は、
いつか・どこかで見たことのある、
私の「記憶の一部」である。
また、これは誰かの「記憶の一部」であるのかもしれない。
これは、どこか懐かしく、
ノスタルジックでありながら、
これからを彩る一部として、そこに存在するものである。

アートプラザ賞

西村柊成「Images -intersection-」
(美術研究科 修士 1年 工芸 染織)


《作家コメント》
水平線を眺める時、人は様々な思いを馳せる。
水面のきらめき、視界に広がる景色や空模様は、
心に安らぎを与え、そして癒し、哀しみや怒りをも受け止める。
水平線は、異なる感情を抱いた人々の視線が交わる“交点”であると考える。

車窓から、或いは写真越しに眺めるように、
作品を通して、鑑賞者がそれぞれに持つ水平線にまつわる記憶、
そのとき抱いた感情を想起し、この作品がまた「あの日みた水平線」の一つになればと思う。

アートプラザ賞

野村俊介「オサムシタケ ~冬虫夏草~」
(美術学部 3年 工芸科 陶芸専攻)


《作家コメント》
朝のニュースで見たウクライナ東部の惨状。
民間人が90人避難していた学校をロシア軍が空爆し、60人が亡くなったというものだった。
瓦礫の山、露出した鉄筋、そこで下敷きにされた人々を捜索している現場写真にショックを受けた。
私はこのような行為が行われたということを日々流れ、
忘れられていくニュースの一つと同様に扱ってはいけないと感じた。

この作品はオサムシタケという冬虫夏草がモチーフである。
オサムシタケは生きたオサムシに胞子を付着させ体表を溶かしながら体内に侵入し寄生する。
そしてある日オサムシを殺してキノコを伸ばし、またそこから胞子を飛ばす。
土の中で死を迎えそこから地上に向かってキノコを生やす現象は、
オサムシの死体が私はここにいると訴えかけているかのように見える。
また、その光景はニュースで見た瓦礫の山から露出した鉄筋とそこで下敷きとなった人々のイメージに重なって見えた。

私は今回この作品に、こんな出来事があって人が死んだということを忘れないでほしいという平和への願いをこめて制作した。
何も無かったかのように風化し、また同じことを繰り返すことが一番怖いことだと思うから。

2月11日(土)12日(日)にはミニコンサートも開催!

「Geidai Artplaza Festival 2023」では、さらに音楽学部とのコラボレーションも。2月11日(土)に、津軽三味線奏者・山下靖喬さんによる「特別 津軽三味線ミニコンサート」、12日(日)に3名の藝大生による「打楽器ミニコンサート」を開催します。両日共に入場無料・予約不要。アーティストによる作品で彩られた展示空間にて、30分ほどの生演奏をお楽しみください!

「藝大アートプラザ大賞展 – Geidai Artplaza Festival 2023」

会期:2023年1月28日(土)〜3月12日(日)
営業時間:10:00-17:00
休業日:月曜・火曜
入場料:無料

※定休日が祝日・振替休日の場合は営業、翌営業日が休業
※営業日時が変更になる場合がございます。最新情報は公式Webサイト・SNSをご確認ください

写真撮影: 今井裕治

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