明治から大正における日本の風俗を描いた女性、ヘレン・ハイド。彼女は日本の母と子の姿を好んで描いたと言います。その木版画からは、赤ちゃんの温もりや母親の愛情が直に伝わってくるかのよう。
私も子どもを育てる母親ですが、あまりのリアルさに「やだ危ないッッ!!」とか「なんで私がこんな目に……」とか、つい心の声が漏れてしまうほどです。そこでせっかくなので、ヘレン・ハイドの浮世絵に感じた「育児あるある」をアテレコしてみました。
ヘレン・ハイドについて詳しくはこちらの記事をどうぞ。
アメリカ人画家が見た日本の母親。ヘレン・ハイドはなぜ浮世絵師になったのか
滅私奉公
「(お母ちゃんはびしょ濡れやで……)」
期間限定
「赤ちゃんの頭いい匂~い(クンカクンカ)。お尻スベスベ~~雪見大福みた~い」
無限ループ
母「頭高くすると起きないって言ってたな……。そーっとそーっと……」
子「パチッ!」
不穏な静寂
マジで悲劇の5秒前
誰も聞いてくれない
「太郎くんっ! 早く来ないとみんなに置いてかれちゃうよ!!! コラ~~!! みんな先生がいいよって言うまで走らな~~~い!!!」
おばちゃんって何歳から?
「よしよしおばちゃんのところにおいで~」
「やだー、よしこさん。まだおばちゃんじゃなくておねえちゃんじゃないですかぁ」
同時通訳
「これいらな~い」
「え? うれしい?(大声)良かったね~、大好きなうさぎちゃんだぁ~(じぃじが買ってきたんだ! 早く嬉しそうな顔しろッッッ!!!)。お義父さんありがとうございますぅ」
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