2024年下半期も注目の展覧会・企画展が目白押し!
藝大アートプラザと一緒に訪れたい上野エリアの美術館・博物館の展覧会と、都内各地のおすすめ美術展をご紹介します。
2024年6月~12月のアートライフの参考にご覧ください。
上野エリアの注目の展覧会
➀石川九楊大全
会期:古典篇 2024年6月8日(土)~30日(日)、状況篇 2024年7月3日(水)~28日(日)
会場:上野の森美術館
現代における書の美を追求しつづけ、言葉と格闘してきた書家、石川九楊(いしかわ きゅうよう/1945年生まれ)の書作品約2000点から厳選した300点あまりを、前期、後期とひと月ごとにすべて掛け替えて展示する大規模展覧会です。
〈前期【古典篇】遠くまで行くんだ〉では、既成の書的情緒を否定・拒絶してきた九楊が、日本・中国の古典文学を題材に新たな表現の地平に挑んだ作品を展示。
〈後期【状況篇】 言葉は雨のように降りそそいだ〉では、聖書の言葉を題材にした若き日の代表作「エロイ・エロイ・ラマ・サバクタニ」とその続編の超大作「エロイエロイラマサバクタニ又は死篇」や日本の現代詩、最新の自作詩など、「言葉の表現」としての作品群を公開。石川九楊の独自の世界観と芸術性を深く体験できます。
展覧会詳細:https://ishikawakyuyoh-taizen.com/
上野の森美術館
住所:〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2
公式サイト:https://www.ueno-mori.org/
アクセス(GoogleMap):https://goo.gl/maps/uJhhtLKG8JR9rK999
➁内藤礼「生まれておいで 生きておいで」
会期:2024年6月25日(火)~ 9月23日(月・休)
会場:東京国立博物館 平成館企画展示室、本館特別5室、本館1階ラウンジ
美術家・内藤礼(ないとう れい/1961年生まれ)が、150年あまりの歴史を持つ東京国立博物館に、新たな作品空間を創造するという新機軸の展覧会です。内藤は、12万件にもおよぶ東博の収蔵品の中で、縄文時代の土器などを「制作に作り手以外の意図が関与する以前に作られたもの」と定義してセレクト。同館の建築や歴史を独自の視点で読み解きながら、新たな空間作品を制作します。会場のひとつである本館特別5室では、長い間閉ざされていた大開口の鎧戸を作家の希望で開放、カーペットと仮設壁も取り払い、建築当初の裸の空間をむきだしにした創作も。
展覧会詳細:https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2637
東京国立博物館
住所:〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
公式サイト:https://www.tnm.jp/
アクセス(GoogleMap):https://goo.gl/maps/YWjaJoqwxGUJLaEM7
➂創建1200年記念 特別展 神護寺 空海と真言密教のはじまり
会期:2024年7月17日(水)~9月8日(日)
会場:東京国立博物館 平成館
京都市の北西部、紅葉の名所として知られる高雄の神護寺(じんごじ)は、和気清麻呂(わけのきよまろ)が建立した高雄山寺を起源とします。寺は唐から帰国した空海が活動の拠点としたことから、真言密教の出発点となりました。神護寺が正式な密教寺院となって1200年、空海生誕1250年を記念して開催される展覧会では、寺外初公開となる本尊、国宝「薬師如来立像」と、空海ゆかりの、現存最古の両界曼荼羅(りょうかいまんだら)の傑作、国宝「両界曼荼羅(高雄曼荼羅)」をはじめとする国宝17件、重要文化財44件を含む、密教美術の名品約100件が展示されます。
展覧会詳細:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/jingoji/
東京国立博物館
住所:〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
公式サイト:https://www.tnm.jp/
アクセス(GoogleMap):https://goo.gl/maps/YWjaJoqwxGUJLaEM7
➃田中一村展 奄美の光 魂の絵画
会期:2024年9月19日(木)~12月1日(日)
会場:東京都美術館
田中一村(たなか いっそん/1908-1977)は、奄美大島の自然や動植物を題材とした作品で知られ、生涯をかけて自らの画風を追い求めました。最大規模の回顧展となる本展では、神童と称された幼年期から最晩年までの絵画作品を中心に、スケッチ・工芸品・資料を含めた約250件がそろい、一村の全貌に迫ります。奄美で描いた代表作「不喰芋と蘇鐵(くわずいもとそてつ)」、「アダンの海辺」はじめ、未完の大作が展示されると同時に、近年発見された初公開作品も多数出品。画家の未知の軌跡も紹介します。
展覧会詳細:https://isson2024.exhn.jp/
東京都美術館
住所:〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
公式サイト:https://www.tobikan.jp/index.html
アクセス(GoogleMap):https://goo.gl/maps/STJUT3f1V3a47re27
➄モネ展 睡蓮のとき
会期:2024年10月5日(土)~2025年2月11日(火・祝)
会場:国立西洋美術館
印象派を代表する画家のひとりである、クロード・モネ。その晩年の制作に焦点をあて、マルモッタン・モネ美術館のコレクション50点に加えて、日本国内で所蔵されている名品から“印象派を超えた”モネのバラエティに富んだ芸術を紹介。注目は「睡蓮」の大画面に取り囲まれ、たゆたう水と一体になるかのようなエマーシブ体験ができる展示空間。画家の長い画業の歩みをたどる展覧会です。
展覧会詳細:https://www.ntv.co.jp/monet2024/
国立西洋美術館
住所:〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
公式サイト:https://www.nmwa.go.jp/jp/index.html
アクセス(GoogleMap):https://goo.gl/maps/qAq7EVGnuRjxwtRe9
➅挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」
会期:2024年10月16日(水)~12月8日(日)
会場:東京国立博物館 平成館特別展示室
なんと約50年ぶりに東京国立博物館で開催される埴輪の特別展。2024年は「埴輪 挂甲(けいこう)の武人」が国宝に指定されてから50年(埴輪としては初の快挙!)の記念すべき年にあたります。本展では、挂甲の武人の兄弟埴輪といわれる全5体が史上初めて東京で勢ぞろい。なかでもアメリカのシアトル美術館が所蔵し、東京ではめったに見られない1体も里帰り展示されます。全国各地の選りすぐった約120件の埴輪たちが集結するユニークな展覧会です。
展覧会詳細:https://haniwa820.exhibit.jp/
東京国立博物館
住所:〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
公式サイト:https://www.tnm.jp/
アクセス(GoogleMap):https://goo.gl/maps/YWjaJoqwxGUJLaEM7
東京都内では、ほかにもこんな展覧会が!
➆TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション
会期:開催中~8月25日(日)
会場:東京国立近代美術館(東京・竹橋)
パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館-それぞれ独自の文化を育んできた3都市の美術館のコレクションが集結する展覧会。3館のコレクションから時代や流派、洋の東西を越えて、主題やモチーフ、色や形、素材、作品が生まれた背景など、さまざまな角度から共通点を見つけ出しトリオを組んで、構成するという、これまでにないユニークな展示です。総勢110名の作家の絵画、彫刻、版画、素描、写真、デザイン、映像など150点がそろいます。20世紀初頭から現代までのモダンアートの新たな見方を提案して、その魅力を浮かび上がらせる画期的な試みです。
展覧会詳細:https://art.nikkei.com/trio/
東京国立近代美術館
住所:〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
公式サイト:https://www.momat.go.jp/
アクセス(GoogleMap):https://maps.app.goo.gl/uJQb5WgDQAN1W5Ez6
➇徳川美術館展 尾張徳川家の至宝
会期:2024年7月3日(水)~9月1日(日)
会場:サントリー美術館(東京・赤坂)
将軍家に連なる御三家の筆頭、尾張徳川家に受け継がれた至宝を所蔵する徳川美術館。展覧会では、家康の遺品「駿府御分物(すんぷおわけもの)」をはじめ、歴代当主や夫人たちの遺愛品、刀剣、茶道具、香道具、能装束などをそろえて、尾張徳川家の歴史と華やかで格調の高い大名文化を紹介します。注目は、大河ドラマでも話題の『源氏物語』に由来する、三代将軍家光の長女千代姫が婚礼調度として持参した国宝「初音の調度」と、徳川美術館屈指の名品として知られる国宝「源氏物語絵巻」の特別出品。「源氏物語絵巻」は期間中展示替えをしながら特に選りすぐりの4場面が公開されます。
展覧会詳細:https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2024_3/index.html
サントリー美術館
住所:〒107-8643 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
公式サイト:https://www.suntory.co.jp/sma/
アクセス(GoogleMap):https://maps.app.goo.gl/24UxtwEX52oZDMJY7
➈ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ
会期:2024年9月25日(水)~2025年1月19日(日)
会場:森美術館(東京・六本木)
六本木ヒルズを象徴するパブリック・アート「ママン」の作者である、ルイーズ・ブルジョワ(1911-2010)。彼女はパリに生まれ、98歳でニューヨークで亡くなるまで制作を続け、晩年にキャリアの代表作を多く発表しました。27年ぶりに日本で開催される個展では、彫刻、絵画、ドローイング、インスタレーションなど約100点がそろい、そのうちの半数以上が日本初公開。男性と女性、受動と能動、具象と抽象、意識と無意識といった二項対立に潜む緊張関係を探求し続けたブルジョワの全貌を紹介します。
展覧会詳細:https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/bourgeois/index.html
森美術館
住所:〒106-6108 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
公式サイト:https://www.mori.art.museum/jp/
アクセス(GoogleMap):https://maps.app.goo.gl/BrUfkatNo9JQBizt7
➉坂本龍一|音を視る 時を聴く
会期:2024年12月21日(土)~2025年3月30日(日)
会場:東京都現代美術館(東京・江東区三好)
2023年、惜しまれつつ亡くなった音楽家・アーティスト、坂本龍一(1952-2023)の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する、日本初となる最大規模の個展。音楽のみならず、多彩な表現活動を通して時代の先端を切り拓き、2000年代以降はさまざまなアーティストとの協働を通して、音を展示空間に立体的に設置する試みを実践してきました。生前に坂本が本展のために構想した新作と、代表作を美術館屋内外の空間にダイナミックに構成・展開。その先駆的・実験的な創作活動の軌跡をたどります。
展覧会詳細:https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/RS/
東京都現代美術館
〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
公式サイト:https://www.mot-art-museum.jp/
アクセス(GoogleMap):https://maps.app.goo.gl/K1Fxbd1JwiZtBdxY6
藝大アートプラザの企画展
企画展「the art of tea」
2024年6月1日(土)- 2024年8月4日(日)
前期:6月1日〜6月30日(日)
後期:7月6日(土)〜8月4日(日)
アートアワード受賞者招待展(予定)
2024年8月17日(土)〜10月20日(日)
前期:2024年8月17日(土)〜9月15日(日)
後期:2024年9月21日(土)〜10月20日(日)
個展:塩出麻美氏(予定)
10月26日(土)〜12月8日(日)