2024年12月14日(土)〜2025年1月17日(金)にかけて開催される企画展「Made in Art」。
昨年の初開催に引き続き、藝大アートプラザでは「はじめてのアートを買う!」をコンセプトに、平面・立体さまざまな作品を展示・販売します。
日本生まれの製品を「Made in Japan」などと呼ぶように、「アート生まれ」の作品たちをただ鑑賞するだけでなく、購入する喜び、飾る楽しみまで含めて提案できるよう、すべて「即売」として展示・販売。いずれも購入後すぐにお持ち帰りいただけます。
また、「小さいアート」のコーナーも同時開催。キャンバスの大きさだけを指定し、さまざまなアーティストにフリーテーマで描いていただきました。
「アートを購入し飾る楽しみ」を体験いただける企画展に、ぜひお越しください。
この記事では出展作家について作品の写真とともにご紹介します。
※すべて即売のため、すでに成約済み・展示会場にない場合もございます。
※コメントは、担当キュレーターによる解説です。
会期:2024年12月14日(土)〜2025年1月17日(金)
定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌火曜日が休業)
※2024年12月26日(木)から2025年1月8日(水)の期間は年末年始休業です営業時間:10:00-18:00
※営業日時が変更になる場合がございます。最新情報は公式Webサイト・SNSをご確認ください入場料:無料
会場:藝大アートプラザ(東京都台東区上野公園12-8 東京藝術大学美術学部構内)
石川 直也
「自立しない人」はひとりで立つことができない人体彫刻である。この作品は、壁や台座によりかかる、天井から吊るなどの展示が為され、環境との物理的な繋がりや関係性を示唆する。「木にもたれる恰好の一作目が出来て、やっと自然な人間が作れたように思った。自立しないことはネガティブにも捉えられるが、依存先を増やすこと、関係性を獲得していくことは豊かなこと」と作者は語る。
北郷 江
動物の陶オブジェや手びねりの器を手掛ける陶芸作家。陶の動物たちは、鑑賞者に雄弁に語りかけるような表情が特徴的である。物語世界を起点に制作してきた作者だが、近作は土の表情や動きから、モチーフの形を想起して制作していると言う。「土を布のように扱い、ちぎったり、切り裂いた時に何に見えるかなと考えたり、パーツを組み合わせながら制作を行っています」
佐々木 怜央
人間の創造性とそのかたちに着目しながら、主にガラス素材による作品を制作している。飛行機は、作者の作品に頻繁に登場するモチーフである。新作の4作品は、色の異なるガラスの車。「目の前の道路をいろいろな車が予期せぬタイミングで現れ、次々と通り過ぎていく様子が、人間の感情のようだと思った。さまざまな車を乗せて走るレッカー車は、人間に似ている気がする」と語る。
須澤 芽生
長野県生まれ。沖縄県立芸術大学で日本画を学び、東京藝術大学大学院では日本画の保存修復を専攻、博士号を取得している。丸山応挙など古典絵画の研究とともに、作家としても精力的に活動している。支持体には主に絹本を用い、女性や四季折々の花と鳥の姿を描き出す。現代的で華やかな描写は、古典研究による技法と作者の観察眼に依拠する。「今、自分が生きている世界や、その内面性を絵で表現したい」と語る。
高井 碧
東京藝大デザイン科博士課程在籍中。七宝、木、陶などの素材を用い、作者の世界観を投影した作品を展開している。人と動物、自然と暮らしをシームレスに捉え、それらが共生する景色を描き出す。「私のモノ作りは、土や釉薬などコントロールできないもので描く感覚です。空想を陶や七宝といった物質で描く方が、現実に繋がりそうな底力が出てくる」と語る。
たかすぎるな。
東京藝大ではデザイン科に在籍。絵画やオブジェから映像や作曲まで、さまざまな表現方法を横断しながら「愛」をテーマに作品を制作している。「天使」はこの数年取り組んでいるモチーフで、作者にとっての希望を象徴する。日本的アニミズムと接続し、あらゆるモノに宿る存在として作家は捉えている。石の一つひとつのかたち、在り様に答えるように天使が描かれており、「掌のなかで、石の重みと天使を感じてほしい」と語る。
高橋 祐次
東京藝大のデザイン科を修了。絵本、イラスト、絵画、立体作品と、多彩な表現手法を持つ作者。「居場所」をテーマに、物語世界へ誘う作品を制作している。見たことのあるモノが集まり、見たことの無い景色を生み出している本作。鑑賞者が自由に物語を紡ぐことを促している。
谷本 めい
東京藝大では壁画を専攻し、博士号を取得。石に化石を彫刻する手法により、人間と自然との関係性を模索している。現在は日々の小さな出来事や感情をモザイクで展開。石を支持体に、石のモザイクを施すのは作者のオリジナルである。方解石の持つガラス質の透明感と、金属ズマルトとの組み合わせは、感情のきらめきを表している。
茂木 たまな
体験としての揺らぎをテーマに、揺れ動く筆致と鮮やかな色彩による風景画を制作している。常に揺れ動く眼球が捉える、風景のリアリティーを追求している。本作は40号のキャンバス(100cm x 80.3cm)に描いた風景画を、3か所サムホールサイズに切り抜いている。タイトルにある「座標」は、元々の1枚の絵の中の位置を示している。
「私たちは誰もが目の前に広がる風景を切り取って認識している。画家が風景をトリミングして絵にしているのと同じ経験を、鑑賞者にもしてもらいたい」と語る。
小さいアート
キャンバスの大きさだけを指定し、さまざまなアーティストにフリーテーマで描いていただきました。
出展作家:青木飴色/UESATSU/筧由佳里/片山穣/立山華保/田村幸帆/村尾優華
会期:2024年12月14日(土)〜2025年1月17日(金)
定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌火曜日が休業)
※2024年12月26日(木)から2025年1月8日(水)の期間は年末年始休業です営業時間:10:00-18:00
※営業日時が変更になる場合がございます。最新情報は公式Webサイト・SNSをご確認ください入場料:無料
会場:藝大アートプラザ(東京都台東区上野公園12-8 東京藝術大学美術学部構内)