皇室ゆかりの名品、優品と東京藝術大学のコレクションで日本美術をたどる。特別展「日本美術をひも解く—皇室、美の玉手箱」

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藝大アートプラザ編集部
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伊藤若冲の代表作『動植綵絵』や狩野永徳の大作『唐獅子図屏風』をはじめとする、皇室ゆかりの美術作品と東京藝術大学のコレクションを鑑賞できる展覧会特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」が、今年の夏、東京・上野の東京藝術大学大学美術館で開催されます。この記事では、展覧会の見どころをご紹介します。

伊藤若冲の代表作『動植綵絵』や狩野永徳の大作『唐獅子図屏風』をはじめとする、皇室ゆかりの美術作品と東京藝術大学のコレクションを鑑賞できる展覧会特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」が、今年の夏、東京・上野の東京藝術大学大学美術館で開催されます。この記事では、展覧会の見どころをご紹介します。

日本美術の豊かな世界を堪能できる珠玉の82件

特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」では、宮内庁三の丸尚蔵館が収蔵する皇室の珠玉の名品、優品に、東京藝大コレクションを加えた82件の多種多様な作品を通じて、「美の玉手箱」をひも解き、日本美術の豊かな世界をご覧いただけます。

代々日本の文化の中心に位置して美術を保護、奨励してきた皇室に伝わる多くの名品、優品は、特筆すべき重要な存在です。また、展覧会が開催される東京藝術大学は、前身である東京美術学校で岡倉天心が1890年に初めて体系的に日本美術史の講義を行った場所でもあり、以降、芸術の教育・研究機関として重要な役割を担っています。

この展覧会では、このような歴史的背景をもつ両者ならではのアプローチで、貴重な美術品の数々の魅力をわかりやすくご紹介します。

川之邊一朝・六角紫水ほか作『菊蒔絵螺鈿棚』明治36(1903)年 宮内庁三の丸尚蔵館蔵 
※通期展示

昨年国宝に指定された5作品を見られる初の機会!

特別展「日本美術をひも解く—皇室、美の玉手箱」は、狩野永徳作の『唐獅子図屏風』や伊藤若冲の代表作『動植綵絵』など、2021年に宮内庁三の丸尚蔵館の収蔵品として、初めて国宝に指定された5作品を見られる初の機会となっています。

狩野永徳筆 国宝『唐獅子図屏風(右隻)』桃山時代(16世紀)宮内庁三の丸尚蔵館蔵 
※展示期間2022年8月6日(土)~8月28日(日)

2021年国宝に指定された5作品

1.平安時代三跡の一人・小野道風の『屏風土代』
2.鎌倉時代の名品・やまと絵の集大成として名高い絵巻『春日権現験記絵』
3.元寇の様子を描いた絵巻『蒙古襲来絵詞』
4.桃山芸術を代表する狩野永徳の『唐獅子図屏風』
5.江戸時代の絵師・伊藤若冲の代表作『動植綵絵』

伊藤若冲『動植綵絵』10幅公開!

さまざまな生き物や植物を緻密に描いた傑作『動植綵絵』。あらゆる生き物の尊い生命、生きているからこその美しさを描き表わそうと、約10年をかけて伊藤若冲が制作した全30幅の大作です。動植物の構図を熟慮し、自身が学んだ絵具の使い方や描き方を駆使して独特の世界観を表わしています。色鮮やかに表現された雄鶏が圧巻の『向日葵雄鶏図』や、70種類近くの虫が画面いっぱいに描かれた『池辺群虫図』など、この展覧会では10幅が一堂に会します。

公開される10幅は以下の通りです。
『芍薬群蝶図』『梅花小禽図』『向日葵雄鶏図』『紫陽花双鶏図』『老松白鶏図』『芦鵞図』『蓮池遊魚図』『桃花小禽図』『池辺群虫図』『芦雁図』

伊藤若冲筆 国宝『動植綵絵 向日葵雄鶏図』江戸時代 宝暦9(1759)年 宮内庁三の丸尚蔵館蔵
※展示期間2022年8月30日(火)~9月25日(日)

美術展概要


展覧会名:特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」
会期:2022年8月6日(土)〜9月25日(日)
休館日:月曜日(ただし9月19日(月・祝)は開館)
会場:東京藝術大学大学美術館
主催:東京藝術大学、宮内庁、読売新聞社
特別協力:文化庁、紡ぐプロジェクト
展覧会公式web:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/tamatebako2022/

※会期中、一部作品の展示替えおよび巻替えがあります。

※本記事は「和樂web」の転載です。

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