【予約受付開始】2025年12月7日(日)藝大生による「金継ぎ相談会」

ライター
藝大アートプラザ編集部
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おしらせ

2025年12月7日(日)藝大アートプラザにて、東京藝術大学の博士課程で文化財保存学を専攻している間瀨春日さんによる金継ぎ相談会を行います。

欠けてしまったけれど大切にしたい器やグラスなどをお持ちの方はぜひお申し込みください。

※間瀨春日さんのインタビュー記事はこちら

間瀬さんよりメッセージ

昨今いろんな形で注目を集めている金継ぎですが、私がご依頼をいただく際大切にしているのは、その根本にある「漆を用いた修復」の営みです。漆という素材を用いることによって、新しい器の景色と共に長くご愛用していただくことができます。そのためには素材・構造・使用環境に基づいた判断が必要です。

今回の相談会では、工芸科として漆を専攻し、さらに現在は修復を研究領域として扱う立場から、器の状態評価、材料選択、仕上げの方法の検討を行い、最適な修復方針とお見積もりをお伝えします。
・金粉の他、ご希望に合わせた仕上げ方法
・破損部の接着や欠損補填に必要な漆の層構成
・長期使用を前提とした耐久性と安定性
など、技法的な点についても丁寧にご説明し、どのように直すことが器にとって最も適切かを、共に検討します。

藝大アートプラザは、「あなたの『何か』を変えるものと出会える場」として、多様な表現や価値観が交わる場所です。
その中で金継ぎ相談会を行うのは、壊れた器を「終わり」とせず、使い続けられる形へと更新するという行為そのものが、ものとの関係性や価値観を見つめ直す契機となるからだと思います。

もしお手元に割れてしまった大切な器がありましたら、ぜひこの機会にご相談ください。

金継ぎ相談会 概要

日程:12月7日(日) 10:00〜18:00(最終受付は17:00)※予約制 当日空きがあれば参加可能
予約方法:予約フォーム(https://calendar.app.google/MuueoDWydYSgpJjN8)からご予約ください。
会場:東京藝術大学 藝大アートプラザ内
対象:欠け・割れなどのある陶磁器・ガラス・漆器
持ち物: 器本体および破片(ある場合)
見積価格参考:noteに過去の事例をまとめております。
https://note.com/maseharuhi

※その場で見積もりまで行います。修復依頼は任意です。
※器が大きいなどでご持参が難しい場合にはお写真等でも問題ありません。その場合、大まかな寸法もお伝えいただくようお願いいたします。

間瀨春日(ませ はるひ)

金沢美美術工芸大学美術工芸学部工芸科卒業
東京藝術大学大学大学院美術研究科文化財保存学専攻 修士課程修了
現在同専攻博士後期課程在籍
Instagram:@maseharuhi
Mail:haruhimase(*)gmail.com(*を@に変えてご連絡ください)
本件に関してのご質問・お問い合わせは藝大アートプラザではなく、間瀨まで直接ご連絡ください。

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