「時間」をアートで表現する。Time After Time展作品紹介
人は「時」とともにある存在です(人がいない世界でもきっと時は流れているにもかかわらず!)。人の手によって生み出されるアートも「時」から逃れることはできません。 時は誰にとっても同じ長さを刻んでいるのでしょうか?時は過去から未来へと流れるものなのでしょうか?アートは時をどんな世界として描き出すのでしょう?作品は時の軌跡とどう向き合うのでしょう? アーティストたちが「時」と向かい合った作品に流れる時間をお楽しみください。 ※ここでご紹介する作品は通販(銀行振込)での購入も可能です。成約の有無・価格等についてはメールにてお気軽にお問い合せください。 ※コメントは、Web担当による解説です。 ※並びは […]
2025.10.14
塩出麻美 個展「Apple2」開催のおしらせ
2025年10月11日(土)より上野・藝大アートプラザ(入場無料)にて塩出麻美による個展「Apple2」を開催いたします。昨年10月開催の「Apple」に続く本展。今回は「内部からの目線」をテーマに、作家の表現実験を発表します。前作からの展開を会場で体感してみてください。 展覧会ステイトメント 塩出麻美 プロフィール 愛媛県生まれ 2016年 「Phase Transition – Existence of ON and OFF」gallery2 (バングラデシュ・ダッカ) 2017年 「東京藝術大学修了展」杜賞・帝京大学買い上げ賞 2017年 NAU美術連立展奨励賞 個展など 2017年 「 […]
2025.09.09
「つながりだけにしたい」。奇想の手法に込められた深い思索【塩出麻美氏インタビュー】
人の数だけアートがある! 芸術に対する思いは人それぞれです。藝大アートプラザでは、アートとは何かをさまざまなアーティストたちに尋ねることで、まだ見ぬアートのあり方を探っていきます。 東京藝大大学院美術研究科博士後期課程で学ぶ画家・塩出麻美さん(写真)は、独特な手法によって描き出す異色の作品に大きな注目が集まる若手作家。塩出さんの作品のコンセプトや一風変わった技法について、話を伺いました。 関連記事:芸術のことをよく知らない僕が、生まれて初めてアート作品を買った理由【自宅に飾るまでの体験記】 色彩を重ねるのではなく、平面を生み出す ——先日藝大アートプラザの企画展「藝大神話ーGEISHIN」に出 […]
2023.09.08
【応募要項】藝大アートプラザ・アートアワード作品募集(2025年度)
藝大アートプラザが年に一度開催している、藝大の学生を対象としたアートコンペティション「藝大アートプラザ・アートアワード」(旧「藝大アートプラザ大賞」)。 藝大×小学館の包括連携協定を契機に昨年度からはアワードタイトルを一新、今年度は第20回を迎えます。 審査員は日比野克彦・東京藝術大学長ならびに箭内道彦・東京藝術大学美術学部教授/藝大アートプラザ所長。大賞、準大賞のほか「小学館賞」を設けます。 受賞作品および入選作品は、2026年1月下旬〜3月中旬の日程で開催する「藝大アートプラザ・アートアワード展」にて展示・販売いたします。 エントリーは、2025年11月1日(土)〜12月4日(木)。藝大生 […]
2025.10.01
日本美術は「何が間違っていたのか?」対話企画 長者町岬『日本美術 近代化の蹉跌』
「ART PLAZA TIMES」では、小説家・長者町岬氏による対話企画「日本美術 近代化の蹉跌」をスタートします。長者町氏は東京藝術大学を卒業後、東京国立近代美術館の研究員として数々の展覧会を企画した後、東京都庭園美術館の館長などを歴任し、その後小説家に転身した異色の経歴の持ち主。 タイトルにある「蹉跌(さてつ)」とは、「物事がうまく進まず、しくじること」や「挫折」を意味する言葉で、日本美術には近代化によってもたらされた大きな「蹉跌」があったと、氏は考えています。 第1回では、友禅作家として重要無形文化財(人間国宝)に指定されている森口邦彦氏との対話の様子を、ご紹介します。 長者町岬 […]
2025.10.15
企画展「time after time〜時の軌跡〜」開催のおしらせ
2025年10月11日(土)より上野・藝大アートプラザにて企画展「time after time〜時の軌跡〜」を開催します。 time after time〜時の軌跡〜 人は「時」とともにある存在です(人がいない世界でもきっと時は流れているにもかかわらず!)。人の手によって生み出されるアートも「時」から逃れることはできません。 時は誰にとっても同じ長さを刻んでいるのでしょうか?時は過去から未来へと流れるものなのでしょうか?アートは時をどんな世界として描き出すのでしょう?作品は時の軌跡とどう向き合うのでしょう? アーティストたちが「時」と向かい合った作品に流れる時間をお楽しみください。 出展作家 […]
2025.09.12
藝大アートプラザは何を目指すのか?それは「あなたの『何か』を変えるものと出会える場」である。
東京藝術大学(藝大)に関わる「藝大アーティスト」の作品を広く扱う「藝大アートプラザ」。2005年に設立し、2018年にリニューアルオープンしたギャラリー兼ショップは、20年の歴史の中でさまざまな改革・変化を経験してきました。しかし特に近年、その変化の大きさとスピードは目をみはるものがあります。 常に多様なアーティストと関わり、企画展を行いながら作品を販売し、その上ミニコンサートも開催するなど、一般的なギャラリーやショップの枠には収まらないような試みを相次いで打ち出している藝大アートプラザ。一体何を思い、どこへ向かおうとしているのでしょうか? 今回は藝大アートプラザタイムズ編集長・高木史郎に、一 […]
2025.07.19
「線を引く」ことで世界に触れたい。アートアワード2025大賞受賞者に聞く【このみまほ氏インタビュー】
第19回「藝大アートプラザ・アートアワード」の大賞は、このみまほさん(美術学部彫刻科彫刻専攻4年 2025年卒業予定)のドライポイント作品「We Will Meet Again(You Must Believe In Spring)」が受賞しました。 彫刻を専攻しながらドライポイント版画を制作した理由や、創作に対する考え、社会に出て長く勤めた後に藝大を志した道のりなどについて、このみさんに聞きました。 このみまほさんの受賞作「We Will Meet Again(You Must Believe In Spring)」。日比野克彦・東京藝大学長をはじめとする審査員の講評はこちらからご覧ください […]
2025.02.21
受賞者決定!藝大アートプラザ アートアワード2025審査結果&講評
厳正なる審査の結果 藝大の学生を対象としたアートコンペティション「藝大アートプラザ・アートアワード」(旧「藝大アートプラザ大賞」)の審査結果を発表いたします。 第19回となる本年度は、各学部・大学院の学生・院生70人の応募がありました。 藝大アートプラザで行われた審査会では、日比野克彦・東京藝術大学学長ならびに箭内道彦・東京藝術大学美術学部教授/藝大アートプラザ所長らをはじめとする審査員が厳正なる審査を行い(写真下)、以下の通り受賞者を決定しましたので、ここにお知らせいたします。 受賞作・入選作品は、2025年1月25日(土)〜3月18日(火)の会期で、藝大アートプラザにて展示・販売(ページ下 […]
2025.01.24
藝大アートプラザが「ドロT」を推すのはなぜ?100万人に届けたい「アートに参加する楽しさ」と支援のかたち
藝大アートプラザの一角で近頃、特に大きなエリアを占領しているTシャツたち。なぜアートギャラリーにTシャツが? これらは、若き藝大アーティストたちによる「ドローイングTシャツ」、略して「ドロT」という呼ぶのだそう。手掛けるアーティストは、油画を専門とする人から、工芸を専攻した人などさまざま。いずれも、布用の画材を用いて、直接Tシャツに描いており、世界でたった1点しかない貴重なものばかり(その意味では8800円は大変手頃なお値段かも)。 とはいえ、なぜ藝大アートプラザは「ドロT」を全面展開しているのでしょう? 藝大アートプラザタイムズ編集長・高木史郎に、ドロTにかける熱い思いを語ってもらいました。 […]
2024.07.20
藝大アートプラザ公式オンラインショップが新装開店!その名も「うつわとTシャツの店」
オリジナルグッズなどをオンラインで購入可能に 藝大アートプラザでは、このたび公式オンラインショップとして「藝大アートプラザ うつわとTシャツの店」をオープンしました。
2024.09.13
アートに没入するためのお茶とは。お茶で五感を揺さぶる【丸若裕俊氏インタビュー】
藝大アートプラザは、企画展「The Art of Tea」に合わせ、お茶ブランド「EN TEA」とコラボレーションし、アートと鑑賞者を結びつけるお茶「ARTEA」(個包装ティーバッグ)や、藝大アートプラザオリジナルのサーモボトル「BOTTLE OF TEA」(藝大アカンサスマーク入り)などの販売をスタートさせました。 ARTEAについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。 でも、お茶がなぜアートと関係するのでしょうか? ここでは「EN TEA」代表を務める丸若裕俊さんにお話を伺いました。 没入感を提供するお茶を ――2024年6月1日から8月4日にかけて開催する藝大アートプラザの企画展「The […]
2024.05.30
買う、持つ、飾る楽しみを提案する新しい展示コーナー「小さいアート」が誕生
藝大アートプラザに、買う、持つ、飾る楽しみを提案する、新しい展示スペースができます。その名も「小さいアート」。アートを楽しむための入口として「小さいアート」だけを集めたスペースです。あなたが気になる作品を、部屋にかけるだけでそこはちょっぴり特別な場所になるかもしれません。 出展作家(予定) 内田恵 / 甘甜 / 瀬川祐美子 / たかすぎるな。 / 田中侑良 / 田村幸帆 / 春田紗良 / 政井歌 / 村上生太郎 / 渡邊美波 展示概要 会期:2024年6月1日(土)〜8月4日(日) 休業:月曜 ※7月1日(月)〜7月5日(金)は休業 営業時間:10:00-18:00 入場料:無料
2024.05.17
ねがみくみこ氏と藝大アートプラザがコラボ!新グッズが続々登場
人生の悲劇を戯画化し喜劇に変える“人生賛歌“の作品を手掛ける立体作家・ねがみくみこ氏と、藝大アートプラザがコラボレーションしました。 ねがみくみこ氏へのインタビューはこちらからお楽しみ頂けます 東京藝術大学所蔵の名画、高橋由一の「鮭」(重要文化財)をテーマに、さまざまなグッズを展開しています。 第1弾はTシャツ、トートバッグ、お弁当箱の3種類。 高橋由一によって切り取られてしまった(?)鮭の一部を「補完」するという「由一補完計画」として、ねがみさんによるオリジナルイラストをデザインしています。 4月27日から店頭限定で発売開始となっており、今後さらにさまざまなグッズを展開していく予定です。 ぜ […]
2024.04.26
ENTEAが手掛ける「アートと鑑賞者の架け橋になるお茶」を新発売
東京藝術大学の前身・東京美術学校の校長を務めた岡倉天心。20世紀初頭にアメリカで『The Book of Tea(茶の本)』を英語で出版し、日本における茶の精神を広く世界に伝えるなど、多大な功績を残しました。 岡倉天心についての記事はこちらからお楽しみ頂けます 明治・大正期の日本の美術運動を牽引した天心にとって、お茶とは生き方そのものであり、世界を探求する精神であり、対立する洋の東と西の相互理解へ向けた呼びかけでもありました。 それはまるで「アート」のような存在。 藝大アートプラザでは、気鋭のお茶ブランド「EN TEA」とコラボレーションし、アートと鑑賞者を結びつけるお茶を「ARTEA」と名付 […]
2024.04.26
岡倉天心とは?日本美術を世界に知らしめた激動の人生を辿る
岡倉天心(おかくらてんしん)の名前を、聞いたことがある人は多いと思います。しかし、どういう人かと問われると、明確に答えられる人は少ないのではないでしょうか? 肩書きは、美術行政家、美術史家、思想家と幅広く、当時の人としては珍しい英語を使いこなしていた知識人。そんな天心を生涯の師と尊敬していた横山大観(よこやまたいかん)は、「天心は英雄であり偉人であり、計り知れないものである。我々のような小さなものには、到底わかり得ない」と語っています。 誰もが認める非凡な才能を持ち、天才と呼ばれた天心ですが、その生涯は波乱に満ちたものでした。激動の人生を駆け抜けた、偉人の足跡を辿ってみたいと思います。 幼少期 […]
2022.07.02
人生の悲劇を喜劇に変えるアート。つらいを「楽しい」に【ねがみくみこ氏インタビュー】
人の数だけアートがある! 芸術に対する思いは人それぞれ。藝大アートプラザでは、アートとは何かをさまざまなアーティストたちに尋ねることで、まだ見ぬアートのあり方を探っていきます。 今回お話を伺うのは、アーティストのねがみくみこさん。 「二律背反」をテーマに、人生の悲劇を戯画化し喜劇に変える人生賛歌の作品——「まじめにふざけた」彫刻を制作をしている立体作家です。その手から生み出される作品はどれも、ちょっととぼけたようなテイストと意表を突かれる造形で、独特の世界観を醸し出しています。 自らのアート観について、これまでの活動とともに伺いました。 「自分はマシュマロでできているかもしれない」 —— ねが […]
2024.03.29
