LIFE WITH ARTコーナーがさらに充実!個性豊かなアート作品を暮らしに取り入れて

ライター
藝大アートプラザ編集部
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LIFE WITH ART おしらせ

生活の中に、アート作品を。

器やグラス、アクセサリーといった毎日の暮らしで使う品々を、多彩なアーティストたちが手掛けた「一点モノ」に変えてみる。

そうして生まれる「暮らしの彩り」を提案している、藝大アートプラザの「LIFE WITH ART」コーナー。9月30日からは大きく展示内容を入れ替えてリニューアルしました。

よりすぐりの作家たちによる、思いのこもったさまざまな作品を展示・販売しています。

暮らしの中にアートを置く喜び。さまざまな作品から「自分だけの一点」を選ぶ喜び。彩りあふれた「喜び」をぜひ体感してください。

展示作家の紹介

※以下、順不同
※店頭で展示・販売する作品は、写真とは異なる場合があります。

仏教画などからインスパイア

尾形 凌
専門は先端表現。浮世絵や日本画、仏教画などにインスパイアされると語る。現在の興味は涅槃図や曼荼羅などで、「現代の自分がそうした絵を描いたらどの様な表現になるのか」を思考しているという。Tシャツやバッグは、すべて手描き。

2001年 東京都生まれ
2018年 清明亭(世田谷区深沢)にて屏風絵の発表 
    TOKYO2020イベント参加(浜離宮恩賜庭園)
2019年 ZERO展 ZERO会賞受賞
    [個展]First Exhibition 「おじさんin居酒屋」@うなぎ・やきとり鳥駒
    WELCOME to Tokyo PROJECT 「2019 TOKYO MITE」 参加
     第二回全日本芸術公募展 佳作
    [個展]「月下老人」於:芝 正伝寺
     東京都高等学校美術工芸教育研究会 中央展 銀賞
2020年 令和元年東京都教育委員会児童・生徒等表彰
    東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科 入学
2021年 書籍「おじさん日記」を小学館集英社プロダクションより出版
   「BE AT STUDIO HARAJUKU」 @LAFORET MUSEUM 展示参加
   [個展]「100FACES~100人の似顔絵」 @ esu gallery 祐天寺
2022年 [個展]Fiction-The RYO OGATA BAND @ Marco gallery 大阪心斎橋
2023年「日本橋アナーキー文化センター Vol.5」グループ展
   [個展]「NIRVANA」 @ diginner gallery自由が丘

モノの記憶、歴史を想像して

小林 茉莉
“もの”ひとつひとつに個性があり、そのものの記憶、歴史を想像し、それぞれに合った装飾を施す。ジュエリーとして作品化することで、新たな価値を見出す。オンライン販売はこちら

1996年 埼玉県生まれ
2018年 平山郁夫賞 受賞
2019年 安宅賞 受賞
2020年 東京藝術大学美術学部工芸科 卒業
 東京藝術大学 卒業制作 大学美術館買い上げ賞 受賞
2022年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程工芸専攻 修了
 東京藝術大学 修了製作 メトロ文化財団賞 受賞
2023年 個展「Traces of Individuality」(gallery doux poissons)開催
 藝大コレクション展「買上展」出品

テキスタイルの技法でジュエリーを

EGAMI AKIKA
植物や珊瑚など、自然物から着想したドローイングを元に、テキスタイルの技法を用いてジュエリーを制作。細かな手仕事からなる繊細さと、ハッとするような色遣いによる強さ、相反する表情が同居する事で新たに生まれる魅力を大切にしている。

1993年 東京都生まれ
2018年 東京藝術大学卒業・修了制作展
2020年 東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻描画装飾研究室修了
2020年 東京藝術大学卒業・修了制作展
2022年「GERDEN」個展
2022年「春装」個展
2022年「TONE」個展

鋳造ガラスで魅せる柔らかな色彩

HARUNA OIKAWA
藝大工芸科を卒業後、東京を拠点とし作家活動を行う。主にガラス素材を用いて「sympathy(共感)」をテーマとしたアート作品の他、お皿や石鹸置き、フラワーベースなど、日用使いにフォーカスした『sherbet』を展開する。


1993  宮城県生まれ
2018  東京藝術大学美術学部工芸科鋳金専攻卒業
2020  東京藝術大学美術研究科工芸専攻ガラス造形研究室修了
2018  越後妻有アートトリエンナーレ2018出展(ART FRONT GALLERY、新潟県)
2022 「SUI feat. SHIKISAISHA ‘F/ART’」出展(ホテル粋、東京)
2022 「KINDA MOOD RIGHT NOW」出展(YOD TOKYO、東京)
2023 「Featured Project」出展(KOKUYO本社、東京)
2023 「Landscape」出展(Spiral Entrance 1F、東京)

記憶を保存する作品たち

本間 賛
「過去につくったものを見返すと、その時の記憶が蘇ってくる。とすれば、作品には記憶を保存する性質がある」と語る藝大工芸科卒の作家。ガラス、金属、土など、決まったかたちがないものに「記憶」を持たせ、「標本的に記録する」ためのものとしての陶芸を模索している。

1998年東京都生まれ
2021年平山郁夫奨学金賞
2023年東京藝術大学美術学部工芸科陶芸専攻卒業
2023年個展「フェンスとと星」Bcafe & Lab
2023年東京藝術大学美術研究科修士課程工芸専攻陶芸在籍

窯から偶然出てきた色

森 悠紀子
アーティスト活動の一方で、都内で作陶やデッサンを教えている。青の釉色が特徴的な作品を多く手掛けているが、最初は「窯から偶然出てきた色だった」と語る。「この青に自分自身がすごくしっくり来た。この色を表現していこうと思った」。

1992年 愛知県生まれ
2016年 東京藝術大学美術学部工芸科陶芸専攻卒業
2018年 同大学大学院美術研究科陶芸研究分野修了
現在  百貨店やギャラリーでの展示会を中心に活動

すべてフリーハンドで

渡邊 浩幸
藝大大学院木工芸専攻修了。自然素材を用いて暮らしの道具をつくることをコンセプトに、著作も上梓している。「食べることが好き」で、食べることに関わる作品をと考え、器やカトラリーをつくりはじめた。型を用いず、「すべてフリーハンドでデザインしている」という。

1971年茨城県出身。神奈川県大和市在住。

東京藝術大学美術学部工芸科漆芸専攻卒業。
東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻木工芸修了。

吹きガラスの廃材を用いて

添田 亜希子
藝大で油画を専攻後、大学院で壁画を学んだ。吹きガラスで作品を手掛ける際に出る廃材の中に「良いなと思う色がたくさんあった」ことから、それらを集めた作品づくりを始めたという。あくまで吹きガラスの廃材を利用するため、「皿をつくるために吹きガラスでの作品づくりが必要になる」と笑う。

1974年 東京生まれ
1995年 東京藝術大学美術学部 油画科入学
1999年 東京藝術大学学修士課程 壁画研究室入学
2001年 同上修了 
2001年~2020年 都内ガラス工場、個人工房、勤務
2004年より グループ展
2012年より 個展

漂う南米の香り

岡田 杏里
藝大大学院で壁画を研究し、資料の中に見つけた古代メキシコの装飾品の画集に魅了され、単身同国へ渡った。現在もメキシコで作品づくりに励む。酒器やマグカップの意匠は、多くが「即興的」に描いたもので、「楽しい気持ちになるモチーフを描きたい」と話す。

1989年 埼玉県生まれ
2017年 東京藝術大学大学院美術研究科壁画専攻修了
2017年 杜賞受賞(東京藝術大学)
2017年 公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修研修員としてメキシコに滞在
2020年 個展「El yo y el Yo」銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUM(東京)
2021年 公益財団法人吉野石膏美術振興財団在外研修研修員としてメキシコに滞在
2021年 「中房総国際芸術祭 いちはらアート×ミックス2020+」月出工舎(千葉)
2021年 個展「Soñar dentro de la tierra / 土の中で夢をみる」ポーラ美術館アトリウムギャラリー(神奈川)
2021年 個展「Su propio tiempo」mooni(メキシコシティ)
2022年 「第25回 岡本太郎現代芸術賞展」川崎市岡本太郎美術館(神奈川)

高いデザイン性を九谷焼に

上出長右衛門窯
九谷焼の窯元「上出長右衛門」に生まれた上出惠悟は、2006年に藝大で油画を学び、現在は同窯元の六代目を襲名。独特の作品を多く世に送り出している。音楽にまつわる意匠やデザイン性が高い作品で人気を集める一方、個展などの作家活動も行う。

使うことのできるオブジェ

馬場 隆志
備前焼の作家・馬場祥輔の長男として生まれ、2006年に藝大彫刻科を卒業。現在も故郷で作陶を続ける。彫刻的なフォルムが特徴で、作家はそれを「使う事のできるオブジェを作っている感覚」と語る。独自の焼成方法によって蠱惑的な色彩を確立させた。

1983年 備前焼作家・馬場祥輔の長男として生まれる
2006年 東京藝術大学彫刻科 卒業
2012年 JR備前片上駅前にモニュメント制作
2016年 中国北京 「匠心傳承」に招待出展と講演会を行う。
2019年 UAE アブダビ ADIHEXに出展
2020年 台湾「ONE ART TAIPEI」に出展
    名古屋アートナゴヤ2020に出展
    フィリピン「ART FAIR PHILIPPINES 2020」に出展
2021年 台湾「聚-台湾・日本柴焼交流展 A Meeting of the Masters」に出展
2023年 日本橋三越特選画廊にて個展

心に響く情景をかたちに

穀雨
デザイナー・長南芳子によるブランド。藝大工芸科鍛金専攻。2010年に空想の街をテーマにしたオブジェ&ジュエリー制作を始める。17年には、東京・谷中にアトリエショップ「穀雨」をオープン。ジュエリーやオブジェを通して心に響く情景をかたちにしている。

東京藝術大学工芸科で鍛金を学ぶ。
2010年 空想の街をテーマにしたオブジェ&ジュエリー制作を始める。
2017年 東京/ 谷中にアトリエショップ穀雨をオープン。
心に響く情景をジュエリーやオブジェを通し形にしている。

承認欲求がモチベーション

岩田 駿一
藝大大学院油画科版画専攻修了。学生時代から、自分の作品を「とにかく人に見てもらいたい」という思いが強く、Tシャツに絵を描き始めたのもそうした「承認欲求」がモチベーションとなっていると、作家自身が語る。Tシャツやバッグはすべて手描きの一点もの。
アーティストへのインタビューはこちらから

緩やかな発見

中川 久美子
藝大では鋳金を専攻。2008年よりジュエリーと錫作品の制作を開始し、13年には東京・江東区にアトリエを構える。近年のテーマは「緩やかな発見」。日々流れる景色、音や光を特別に感じふと立ちどまり見入るような感覚を頼りに造形を考え、装身具に落とし込む。
<作品画像は近日中に公開>

写真撮影: 今井裕治

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