「谷根千」をつくったのは3人の主婦(当時)?地名の由来や散歩におすすめコースを紹介

ライター
chiaki
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谷根千(やねせん)とは、東京都文京区東部から台東区西部にわたる、谷中(やなか)・根津(ねづ)・千駄木(せんだぎ)を中心としたエリアのことを言います。この地域の呼び名の由来や魅力はどこにあるのでしょうか。おすすめの散歩コースもご紹介します。

谷根千の由来は主婦がつくったタウン誌!?

谷根千という呼び名の由来は、3人の主婦(当時)が創刊した地域雑誌にありました。

1984年10月、子育て中の主婦、森まゆみ、仰木ひろみ、山崎範子の3人によってタウン誌『谷中 根津 千駄木』が創刊されました。創刊のきっかけは「自分たちが本当に読みたい雑誌を作りたい」という思いからだと言います。もともとは趣味として手弁当で始めたものでしたが、商業誌にはない手づくりの味わいある誌面づくりが話題を呼び黒字化。雑誌片手に歩く人も多く見られたそうです。

『谷中 根津 千駄木』はNTTタウン誌大賞を2度も受賞するなど高い評価を得て、その略称『谷根千』が、そのまま地域の呼び名として定着しました。

一時期は1万部を突破したこともあったこともあった『谷根千』ですが、インターネットの普及などの影響により、2009年8月の第93号で終刊を迎えています。

文豪にゆかりある谷根千エリア

谷根千は、夏目漱石、森鴎外など多くの文豪にゆかりのある地域です。有名な小説にも谷根千がよく登場するので“聖地巡礼”をしてみるのも面白いですよ。文豪と谷根千に関しては以下の記事で詳しくご紹介しています。
東京藝術大学がある上野・谷根千エリアの魅力とは?「やねせん」って何のこと?文学好きの地方出身者が歩いてみた

谷根千おすすめ散歩コース

都心にほど近い場所にありながら下町情緒の残る谷根千エリアは、東京の慌ただしい日々を送る人々に癒しをもたらしてくれます。休日や休憩時間に散歩すれば、ノスタルジックな気分にひたったり、おいしいものを食べたりと、心身ともにリフレッシュできること間違いなし。

こちらの記事ではおすすめの散歩コースを写真とともにご紹介しています。谷根千エリアを訪れる前に要チェック!
歌川広重が描いた浮世絵目線でほっこり谷根千散歩してみませんか

ちなみにアイキャッチ画像の建物、とっても素敵だなぁと思いませんでしたか?

これは東京藝術大学にある「藝大アートプラザ」の門です。重厚で何だか入りにくいのですが、ひとたび門をくぐると、そこはアート初心者もウェルカムな小宇宙。キッチンカーでドリンクを買って谷根千散歩の休憩に立ち寄るもよし、室内でアート作品を眺めるのもよし(入場無料!)。ともかく散歩コースにおすすめのスポットです。ぜひお気軽にお越しください!


藝大アートプラザ
住所
〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8 東京藝術大学美術学部構内

参考書籍

デジタル大辞泉
情報・知識 imidas
日本家政学会誌 VoL41 No.6(1990)

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