日本初公開多数!上野の森美術館「兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」

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藝大アートプラザ編集部
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2022年11月22日(火)より上野の森美術館にて「日中国交正常化50周年記念 兵馬俑と古代中国 ~秦漢文明の遺産~」が開催されます。古代中国における重要な遺物や日本初公開の文物などが、過去最大級のスケールで上野の森美術館に大集結。日中国交正常化50周年だからこそ実現した貴重な展示をお見逃しなく。

日中国交正常化50周年記念 兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~

日中国交正常化から50周年を数える2022年。漫画「キングダム」を実写化した映画シリーズ第2弾が公開されるなど、日本でも古代中国史が注目を集めています。

展覧会に向けて古代中国の歴史をサクッとおさらい

紀元前770年、中国史第3番目の王朝である周王朝は洛陽に遷都しましたが、次第にその権威は失われていきました。そして、各地に有力者たちが分裂し勢力をふるい対立し合った時代が約550年続きます。この群雄割拠の世が、後に言う春秋戦国時代です。

紀元前221年、秦の始皇帝がついにこの戦乱を終結させ、史上初めて中国大陸に強大な統一王朝を打ち立てます。わずか十数年のうちに秦は滅亡してしまいましたが、始皇帝の墓に眠る兵馬俑や、万里の長城といった数多くの遺物は、当時の絶大な国力を現代に伝えています。

そして紀元前202年、秦を滅ぼす戦いで活躍した西楚の項羽を漢の劉邦が破って再び中国を統一します。秦の国家制度を引き継いだ漢王朝は、古代中国における一つの黄金時代となりました。秦と漢、この二国の治世は、中国の基礎を確立した時代として今に知られています。

展覧会の見どころ

「日中国交正常化50周年記念 兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」では、秦漢両王朝の中心地域であった陝西省の出土品を中心に、日本初公開となる貴重な文物を多数展覧。それらが語る歴史を紐解いていきます。戦国時代の極小の騎馬俑が、なぜ始皇帝陵の等身大の兵馬俑となり、漢代では再び小さくなったのか? なぜ西方の秦が、東の関を守り抜き、東方の六国に勝利しえたのか? 古代中国の知られざる秘密が明かされます。

過去最大級のスケール。兵馬俑36体が来日決定!
1974年、西安郊外の秦始皇帝陵墓付近で歴史的な発見がありました。そこには、一体一体違う顔をした等身大の人間の像が、おびただしく埋められていたのです。今回の展覧会では、この世界的に有名な始皇帝の遺物をはじめ、戦国、漢時代を含めた総計36体の兵馬俑が一堂に会します。

日本初公開&国宝級を多数含む、約200点の文物が集結!
現在に至る中国の礎を確立した、秦・漢両王朝の中心地域・関中(現在の陝西省)。今回は中国の陝西省文物局の全面的な協力のもと、同地の出土品を中心とする約200点 ( 兵馬俑36体含む ) を展覧します。中国国家一級文物(国宝級を指す中国国内の区分)から、最新の発掘調査による出土品まで、日本初公開を多数含む貴重な文物も来日。

1,000年に渡る、歴史のドラマを追体験!
群雄割拠の春秋戦国時代、わずか十数年の間に絶大な国力を示した秦時代、そして古代中国の黄金時代の1つを築いた漢時代…紀元前770年の周王朝の遷都から、220年の漢王朝の崩壊まで、およそ1,000年に渡る時代の歴史資料を紹介します。

展覧会基本情報

会期:2022年11月22日(火)〜2023年2月5日(日)
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
展覧会公式サイト:https://heibayou2022-23.jp
公式Twitter:https://twitter.com/heibayou2022_23

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